第187章

神代雪璃は無理に口角を上げ、短く答えた。

「……何でもないわ」

「またお義兄さんに言ったんでしょ? もう放っておいてって」

水嶋舞羽はため息をつき、彼女の顔を覗き込んだ。

神代雪璃はうつむき、何も答えない。

水嶋舞羽は、隣で冷戦状態にある神代永世と如月菫を横目で見やり、諭すように言った。

「雪璃ちゃん、お義兄さんにそんなこと言っちゃ駄目よ。私たちが構わなかったら、他人と変わらないじゃない」

神代雪璃は眉をひそめた。

「義姉さん、私は……」

「いいから」

水嶋舞羽は彼女の言葉を遮り、微笑んで言った。

「お義兄さんがドアを乱暴に閉めたせいで、子供たちが起きちゃったの。まだ会...

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