第199章

「神代雪璃? 神代雪璃!!」

暁真昼の興奮した声がリビングから響いてきた。

「うわぁ、何を食べてるの? すっごくいい匂い!」

暁真昼は鼻に皺を寄せ、陶酔した表情でくんくんと匂いを嗅いだ。

「神代雪璃、どうしてそんなに可愛くて、性格も良くて、その上料理まで上手なの? あなたみたいに完璧な妖精さんが、どうして私なんかと出会ってくれたのかしら?」

千早弦が途端に顔を曇らせる。

「俺は完璧じゃないと?」

「一日中仏頂面のどこが完璧よ」

暁真昼はぷうっと頬を膨らませて彼を睨みつけると、神代雪璃の方へ向き直り、今度は恥じらうような表情を作った。

「神代雪璃、私……一杯もらってもいい?」...

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