第202章

周囲の囁き声を耳にしながら、神代雪璃の唇が皮肉な弧を描いた。

ようやく身の潔白は証明された。だが、胸のつかえが取れるどころか、鉛を飲み込んだような重苦しさだけが残っている。

精神的苦痛に対する慰謝料、六千万……はっ!

これはいったい何だというのか。

何の罪もないのに三年間も刑務所にぶち込まれ、何度も生死の境を彷徨い、体はボロボロになった。それなのに、月見優心への罰はたった六千万の慰謝料と、十五日間の行政拘留だけ?

「月見優心にしては、あまりにも安すぎないっすか?」

暁真昼が顔をしかめ、不満を露わにする。

「人殺し扱いされて二年もお勤めさせられたのに、あいつは端金払って終わり? ...

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