第207章

「その言葉、そっくりそのままお前に返すよ」

霧生嵐は鋭く言い放った。

「祖父以外、全員が俺の社長続投を支持している。そのことはお前も知っているはずだ」

「よく考えるんだな。お前がいつまでその椅子に座っていられるか。引き継ぎが終わる前に追い出されるんじゃないか?」

霧生陽は拳を固く握りしめ、すぐに力を抜くと、デスクに両手をついて身を乗り出した。

「ご忠告どうも。だが、祖父の首の怪我はまだ完治していない。会社の金を横領した件、あの人がどう裁くと思う?」

「余計な心配は無用だ」

霧生嵐は余裕たっぷりに革張りの背もたれに体を預け、悠然と言った。

「ここで一日中突っ立っていても、すぐに...

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