第212章

「月見様も、もう少し言葉を選んだほうがよろしいのでは?」

月見映司は端正な顔を朱に染め、地面に手をついて立ち上がろうとした。

だが、長時間跪いていたせいで足が痺れきっている。彼はよろめき、無様に横へと倒れ込んだ。

神代雪璃は霧生嵐のそばへ数歩寄り添い、彼が倒れる様を冷ややかな目で見下ろした。

月見の母が慌てて駆け寄り、倒れた映司を抱き起こすと、雪璃を指差して罵った。

「映司も優心も、昔はあんなに良くしてやったじゃないか! お前には人の心がないのか!」

神代雪璃は鼻で笑った。

「恥知らずもここまでくると、いっそ清々しいですね」

月見の母は憤激のあまり息を荒らげ、さらに何か言おう...

ログインして続きを読む