第18章

小野寺家が、言うことを聞かない子どもを躾けるために使う「道具」を見たのは、これが初めてだった。

小野寺景山が取り出したのは、つるりとした細長い竹の棒。年季は入っているのに、しなやかさは失われていない。

それを小野寺おじいさんが手に取り、跪く小野寺允樹を、歯がゆさと怒りの入り混じった目で見下ろす。

「この馬鹿者が。大勢の前で、よくもまあ恥をさらしてくれたな。今日はお前の親父に代わって、きっちり叩き直してやる」

竹が高く振り上げられた。ぶん、と空を裂く音。次の瞬間、容赦なく背中へ叩きつけられる。

小野寺允樹の背筋がびくんと伸び、堪えきれない呻きが漏れた。

だが小野寺おじいさんの手は止...

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