第28章

小野寺礼臣について西区の土地を見に行った。同行したのは、小野寺おじいさんもだ。

目的地に着いて車を降りると、目に入ったのは荒れた田畑ばかりだった。小野寺おじいさんは前方を指さし、どこか誇らしげに言う。

「土地の競りってのはな、こういう農地がいちばん割がいいんだ。立ち退きの段取りが必要なのも、向こうの村が一か所だけで済む。当時はそれを見込んで、相当な金を使って根回ししたんだが……途中でまさかの横やりが入ってな」

ため息をつくと、今度は安堵したように小野寺礼臣の肩を叩いた。

「だが、礼臣が戻ってきてくれて助かった。たった一度の席で、他人の手からこの土地を奪い返したんだからな。正直、会社の...

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