第43章

夜はどうにも眠りが浅かった。酒をかなり飲んだせいだろうか、頭をきつく締めつけられているみたいにズキズキ痛むし、胸の鼓動も時おりやけに強く跳ねる。寝返りばかり打って、ようやく明け方近くになってから、少しずつ意識が沈んでいった。

朝早く、甲高い悲鳴で叩き起こされた。

痛むこめかみを押さえながら、私はなんとか上体を起こす。床に布団はない。小野寺礼臣は、いつの間にか部屋にいなかった。

「起きた?」

扉が開き、小野寺礼臣がにこにこしながら入ってくる。

「今の、誰か叫んだ?」私は彼を見上げた。「起きるなら、どうして起こしてくれなかったの?」

礼臣は得意げな笑みを浮かべたまま、私に手招きする。...

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