第127章

「分かってるかどうかは関係ないわ。いま問題にされているのは、YN薬粧の品質――つまり私の作った処方そのものよ。だったら、YN薬粧のオリジナル調剤師として、事故の発生源は必ず突き止める」

「あなたたちが協力しようがしまいが関係ない。YN薬粧の潔白は、私が証明する」

「顔に泥を塗られて、黙って引き下がるほどお人好しじゃないの」

酒井初音の声は終始、冷静で理性的だった。久世悠真の刺々しい言い方にも、眉ひとつ動かさない。

――もう、彼らとは何の関係もない。

たとえ相手がただの消費者でも、問題が出た以上、彼女は向き合う。それだけだ。

「白胥草までは辿り着いた」

「なら――久世さん。私の実...

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