第136章

御影雅弘が言い終えるや否や、御影良介は反動で雅弘の頭にゴツンと拳骨を落とし、叱りつけた。

「御影雅弘。自分の分際、わかってんのか?」

「酒井初音に目ぇ付けるあたり、見る目だけはある」

「だがな、あれはお前の義姉だ。ふざけたこと考えるな」

「遊びのノリを嫁探しにでも回してりゃ、3年も海外で女っ気ゼロなんてことにならねぇだろうが」

その言い草が、雅弘は気に食わなかった。

海外に放り出された当時から、御影の人間は身を慎めと釘を刺されていたのだ。

もし本当に女の一人でも傍に置いていたら、親父は家のしきたりを担いで海を越え、吊るしてでも殴ったに違いない。

じゃあ、成人してからどうして彼...

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