第15章

星野結花の頭上に、「安心感」という文字がでかでかと浮かんだ気がした。

これが社長様由来の安心感ってやつか!

「よしっ!」

星野結花はボールペンを手に取り、ページを開いて自分の名前を書き込む。

「あなた、午後は美優と買い物に行きたいの。夜はちょっと遅くなると思う」

新山晃の横顔を見上げて言うと、彼は視線も寄こさずに返した。

「余計なものは食うな」

「はーい!」

結花は素直にうなずき、立ち上がろうとする。

「待て」

新山晃に呼び止められ、結花は振り返った。

「なに?」

新山晃はカードを一枚、すっとテーブルの上に滑らせる。

「俺のサブカードだ。暗証番号は0が6つ」

「え...

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