第38章

新山晃は、星野結花の得意げな笑みを見て、甘やかすように口元をゆるめた。

甘えん坊なのは知っていた。けれど、アイスクリームをひと口食べ損ねただけで泣き出すとは思わなかった。

夕食を終えたあと、新山晃は珍しく星野結花をショッピングモールへ連れ出した。

夕方とはいえ、館内にはぶらぶら歩く人がそれなりにいる。

星野結花はサングラスとマスクを顔にかけた。

「昭介、閉館みたいにしろ」

「だ、だめだめ! しなくていい!」星野結花は慌てて手をぶんぶん振る。「ただちょっと見て回るだけだし。ここならパパラッチもいないでしょ」

新山晃は小さくうなずいた。

確かに、このショッピングモールにパパラッチ...

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