第42章

新山晃は車を降りるなり早足で星野結花のもとへ向かい、その腕をつかんだ。顔色は明らかに強張っている。

「……なんでこんな所にいる」

星野結花は地面に倒れている田口咲良を指さした。

「あなたが片づけて」

それだけ言い残し、彼女はひとり車へ戻っていく。

「新山社長……新山社長、お願いです、この女を罰してください……!」

田口咲良は苦痛に歪んだ顔で星野結花を睨み、「殴られたんです……うぅ……」と泣き声を漏らした。

言い終えた瞬間、彼女はその場に崩れ落ち、気を失った。

「今後、あいつの顔は二度と見たくない」

新山晃は氷のような声で山口昭介に言い捨てると、大股でその場を去った。

山口...

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