第43章

「俺の子だ。考えないわけがないだろ」

新山晃は甘やかすように笑って答えた。

「やっぱり星月ヶ浜に戻ろうよ。ここ、広すぎる」

星野結花が提案する。

「お前が楽しく暮らせる場所なら、どこでもいい」

新山晃はまた、優しく笑った。

……

夕暮れの星月ヶ浜。

星野結花は寝起きのまま階段を下り、ぐっと背伸びをして安藤さんに声をかけた。

「安藤さん、晃は?」

「旦那様は今夜、会食がございまして先にお出かけになりました。奥様が眠っていらしたので、起こさずに」

安藤さんはにこやかに言ってから、少しだけ目を細める。

「……旦那様がいないと、奥様はちゃんと召し上がらないでしょう?」

「安...

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