第51章

「浩平なの。あの子……まだ子どもだし」

星野結花はぱちぱちとまつげを瞬かせ、言い訳めいた口調でそう言った。

「子どもでもダメだ」

新山晃はきっぱり言い切る。

「お前は俺にだけ優しくしてればいい」

星野結花は思わず吹き出した。

「なにそれ、大人げなさすぎ」

「いらない」

晃は少しだけ顔を横に向けたまま、低く告げる。

「なにが?」

「男の子はいらない」

声がさらに沈む。

「娘がいい」

星野結花は眉をぴくりと上げた。

「それ、私が決められることじゃないでしょ」

「星野結花」

晃は結花を抱き上げ、そのまま机の上に座らせた。

「俺が生きてる限り、他の男に優しくするな」...

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