13話

翌朝は前日以上の騒動が待っていた。

「なんだって？！」教頭が怒鳴った。「ベビーパウダー？！」

彼の前に立つ検査技師は冷静に検査結果の入った封筒を机の上に置いた。「すべての検査は陰性です」と彼は淡々と言った。「薬物使用検査も陰性でした」

「で、でも…」教頭はどもった。彼はスポーツ科学の教師に向き直った。「ハート先生！あなたはコカインだと言ったじゃないですか！」

教師は顔を赤らめた。「まあ…本当にそう見えたんですよ。ベビーパウダーだったなんて。誰が思ったでしょうね？ハハハハ！ハ…ハ…」彼は気まずそうに咳払いをした。

コーチは硬直したまま、あまり嬉しそうな顔をしないよう努めていた。

「では...