第7章
若菜視点
心がまた、張り裂けそうになった。「勇人……」
「なんであの子はあなたのことお母さんって呼ぶの? あなたの子供じゃないくせに!」
私は屈んで、彼と視線を合わせた。「あの子がそうしたいからよ、勇人。あの子が私を選んでくれたから」
「でも、僕があなたの息子なのに!」彼はもう叫び出しそうな勢いだ。「僕があなたの息子であるべきなんだ!」
「あなたの誕生日に」私は静かに言った。「もう僕の母親でいるのはやめてって言ったわね。美穂さんが私の代わりになれるように、放っておいてくれって。覚えてる?」
彼の顔がくしゃりと歪んだ。「そんなつもりじゃ……ただ……」
「それに美穂さんは素敵...
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