第11章 見る目がない方とは組めない

鳴海絃星は、宴会場からそのままホテルへ戻った。

部屋に鍵をかけ、机の上に散った欠片をかき集める。砕けたネックレスを、どうにか元の形へ戻そうとして。

接着剤。樹脂。糸で繋ぐ方法。いくつも試した。けれど、どれもだめだった。

いくら丁寧に合わせても、ひび割れはひび割れのまま残り、欠けた部分は埋まらない。

「……ママ……」

堪えていた嗚咽が、喉の奥から押し出されるように零れた。

鳴海絃星は額を、冷たい天板へ押しつける。

情けない。どうして自分が欲しいものは、いつだって手のひらから滑り落ちるのだろう。

どれほど時間が経ったのか。

腫れて熱を持った目を上げ、彼女は欠片を見つめたままノー...

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