第46章 当時の真相

碧海の苑。

リビングに沈む空気は、嵐の前の空みたいに重苦しかった。

八幡父は険しい顔で八幡爺さんの隣に座り、手元の湯呑みはとっくに冷めているのに、一口もつけていない。

八幡母はその横で怒りを隠さず吐き捨てる。

「財産の半分ですって? 鳴海絃星、金に目がくらんだの? 自分が何者だと思ってるのよ」

「しょせん平民でしょう。あのときだって、まだ真面目で大人しいからって、うちの八幡に入れてやったのに」

八幡父が鼻で嗤った。

「だから言っただろ。あの女は残しちゃいけないって。お前が聞かなかったんだ」

「私だって、あんな女だなんて思わなかったのよ!」

八幡母は歯ぎしりする勢いで言い返す...

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