第131章 お久しぶりです

円香は話し終えると、二人の時間を邪魔しないよう、自ら進んで部屋を出て行った。

残された桜井昭子は、呆然としていた。全ては篠崎司の仕業だったとは。彼は遠山圭吾の命を救っただけでなく、わざわざ世話をする人間まで手配していたのだ。

彼女の困惑を見て取り、遠山圭吾は箸を置いて口を開いた。

「この数年、篠崎司はずっと俺を生かそうとしてきた。なぜそこまでするのか、俺には分からなかったが……」

遠山圭吾は一呼吸置き、重々しく告げた。

「思うに、あいつは本当にお前を愛しているんだ。だからこそ、こんな真似をしたんだろう」

ついに真実を桜井昭子に伝え、胸のつかえが取れたような気がした。

ただ、これほ...

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