第178章 私の好意を受け入れて

桜井昭子は首を横に振り、弁解するように言った。

「いいえ。姉さんの残したプロジェクトですから、完成させるにはどうしても彼の協力が必要なんです。そうでないと、私には設計図が描けません」

それを聞いた篠崎司は、しばらく沈黙した後、彼女の頭をくしゃりと撫でて穏やかに告げた。

「心配するな。俺がいる。すべて俺に任せておけばいい」

その言葉は、桜井昭子に絶対的な安心感を与えたようだった。何も心配はいらない。彼さえいれば、どんな問題も解決できる――そう思わせてくれる響きがあった。

篠崎司は一本の電話を受け、通話を終えると桜井昭子に向き直った。

「安心しろ。お前の連れについては手配させた。身の安全は保...

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