第225章 仕えない

響子は美月のその卑屈な態度を見て、口の端を吊り上げた。瞳の奥には隠しきれない嘲笑が宿っている。彼女は冷ややかな声で言い放った。

「あら、江口さん。当初、修斉を私から奪った時は、あんなに得意げだったじゃない? 今は立場が逆転したようね。あの時の私の気持ち、少しは味わうといいわ」

それを聞いて、美月は呆れ果てたようにため息をつき、首を振った。

「響子さん、勘違いしないでくれる? あなたを振ったのは私じゃないわ。それに、私がいつ得意になったっていうの? 自分の男の手綱も握れないくせに、一日中誰かに取られるんじゃないかって疑心暗鬼になってるなんて、滑稽だと思わない?」

図星を突かれた響子は顔を...

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