第312章 彼に伝えて、私は墓地にいると

昭子は小さく頷くと、ユウの背後に広がる景色に目をやりながら不思議そうに尋ねた。

「ねえ、ユウちゃん。最近はどこに住んでいるの?」

 その問いにユウの表情がさっと曇る。彼女は困り果てた様子で背後の墓地を振り返り、そこにある小さな建物を指差した。

「おじさんがあそこで暮らすって言うの。ねえ、昭子おばちゃん。ここの夜、すっごく怖いんだから!」

 ユウは唇を尖らせて不満を露わにする。なぜおじさんがこんな場所を選んだのか、幼い彼女には理解できないのだろう。夜な夜な聞こえる不気味な物音に怯え、悪夢にうなされる日々。ハワードおじさんが側にいてくれなければとても耐えられそうになかった。

 それを聞いた...

ログインして続きを読む