第313章 自らの手で彼を殺す

昭子の手が、無意識のうちに男のベルトへと落ちた。指先を軽くかけるだけで、それはするりと解ける。

そのままシャツの中へ手を滑り込ませようとした瞬間、手首を強く掴まれた。

司は情欲を孕んだ瞳で、彼女の小さな手を見下ろす。

「どうした?」

昭子は悪戯っぽく微笑むと、わざとらしく彼の頬にキスを落とし、囁くように尋ねた。

「篠崎さん……こんなことまで教えないとわからないんですか?」

鈴のような笑い声と、鼻腔をくすぐる甘い香り。司の理性が揺らぐ。彼は即座に主導権を奪い、昭子をその場に押し倒した。腰に手を回し、力を込めて自身の身体に密着させる。

男の肌から伝わる灼熱のような体温に、昭子の頬が朱に染...

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