第392章 お前たち、さっき何をしていた

江口美月の言葉に、望月延の心はいくぶん救われたようだった。だが、抱きしめる腕の力は緩むどころか強まり、彼女を離そうとはしない。

彼が少し落ち着きを取り戻したのを見て、美月は体を離そうとした。しかし、拒絶と取られないよう言葉を選び、やんわりと告げる。

「もう遅いし、外で待ってて疲れたでしょう? 今日はもう帰って休んだほうがいいわ」

これで解放されると思ったのだが、彼は腕を解くどころか、耳元で懇願するように囁いた。

「美月ちゃん、もう少しだけ……このままでいてもいいかな? 嫌なら、すぐに離れるから」

その言葉に、美月は胸の奥がくすぐったくなるのを感じた。二人はもう交際しているというのに、...

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