第14章

「びっくりした……」

宝生知優が仰向けになると、ちょうど鈴崎潤の怒りを孕んだ顔と目が合った。

「さっさとどけ」

「……ごめん」

知優はぎこちなく笑い、慌てて鈴崎潤の身体から離れようとする。だが焦れば焦るほど、手元が狂った。髪が、ほどけるどころかますます絡まっていく。

仕方なく、彼女は鈴崎潤の腰のあたりに手を伸ばし、パンツのウエストを探るように触れた。

「何してる」

女の手つきが妙に乱暴で、鈴崎潤の呼吸が一気に荒くなる。

次の瞬間、大きな手が伸びてきて、知優の両手首を背中でまとめて押さえ込んだ。逃げ場のない拘束。

知優は力が抜け、腹筋の上にへたり込む。額に滲んだ薄い汗と、熱を...

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