第22章

宝生知優は空気を読んで、もう鈴崎潤にちょっかいを出すのをやめた。布団に潜り込み、そのまま朝までぐっすり眠り込む。

翌日から仕事の社畜にとって、何より大事なのは睡眠だ。

翌朝――まだ薄暗い時間。

宝生知優は大きなあくびをし、目が覚めきらないままぼんやりしていた。

スマホの着信音で叩き起こされた鈴崎潤は、眉をひそめて寝返りを打つ。だが堪えきれずベッドを降りると、女の襟元をつかみ上げた。

「うるさい。起こされた」

張本人は眠そうに目をこすり、慌てて何度も頭を下げる。

床を手探りしてスマホをつかむと、そのまま通話ボタンを押した。

「こんな朝早く、何の用よ……」

布団を抱え込んだまま...

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