第27章

宝生知優は思った。鈴崎家から追い出されるその日、必ずや林原裕樹に、股の下で跪かせてやるのだと。

『跪いて俺に頼むならさ、慈悲でチャンスくらいはやってもいい』

宝生知優は思わず、ふっと笑った。

こいつがくれる「チャンス」なんて、犬ですら食わない。

『林原裕樹。そんなに女にチャンスをやりたいなら、いっそ男娼にでもなれば?』

相手がどれだけ喚こうが知ったことじゃない。口を開けば毒が滴る。

『病院で頭、診てもらいなよ。身体が腐ってるのは治るかもしれないけど、脳みそが腐ってたら治らないから』

『宝生知優!』

林原裕樹の首筋が真っ赤に膨れ上がり、顔がぐしゃりと歪む。歯がぎりぎりと鳴った。...

ログインして続きを読む