第177章

 ふたりが貪るように交わっている姿と、甘く掠れていく喘ぎ声を眺めながら、私は地面に這いつくばったまま、ぴくりとも動けなかった。全身を襲う疲労も、胸の奥を抉るような痛みも、言葉にならない。ふと、ひとつの言葉が頭をよぎる。──因果応報。もしかしたら、これがずっと前から積み重ねてきた私の業、その報いなのかもしれない。今の自分は、哀れむに値するのだろうか。

 今、私がただひとつだけ願えるのは、この一度きりでいい、いや、今夜を境に、すべてが終わってくれということだ。父が結婚したあとは、私たちはそれぞれの家庭に責任を負うことになる。こんなことが終わりを迎えるのだと、初めて心の底から期待して──同時に、...

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