第222章 IFストーリー

 夕食を終えて、義母が部屋の片づけを済ませると、義父と連れ立って帰っていった。海子の様子は、ここ数日で目に見えて良くなっている。あれが彼女なりの仮面なのか、それとも本当に回復しているのかは分からない。けれど少なくとも今の海子は、以前より明るく振る舞い、感情の波もだいぶ落ち着いてきているように見えた。

 すべてを片づけ終えたあと、俺はリビングルームでなんとなくテレビを眺めていた。上半身だけソファにもたれ、足はテーブルの上に投げ出している。行儀が悪い格好だが、これがいちばん楽だった。今日は一日中、自分の感情を必死に取り繕っていたせいで、どっと疲れが出ていた。義父と義母には、俺の様子がおかしいこ...

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