第234章 IFストーリー

 モニターの中では、ふたりがそれぞれ自分の部屋のベッドに横たわっているだけに見えた。だが、こんな単純で終わるはずがないと、私にはわかっていた。何しろ、夜はまだ長いのだから。

 私はマウスで再生バーを何度もクリックし、映像を早送りする。時間の感覚なんて、とっくにどこかへ消えていた。別々の部屋で横になっているふたりは、同じように寝返りばかり打っている。

 父のほうは言うまでもない。あの島で最後に海子と関係を持ってから、どれほどその身体を恋しがっていたか、想像に難くない。あれから、もうずいぶん経っているのだから。

 海子のほうは、この数日ずっと性欲が満たされないまま、禁断症状のようなものに悩...

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