第283章 IFストーリー

 このとき、風呂場の画面に映る海子が、まるで犬のように四つん這いで必死に這い回っている姿を見ているうちに、胸の奥がざらりとささくれ立ってきた。あんな格好をさせられている海子を見るのは、正直つらい。私の中にある海子のイメージが、ぐしゃぐしゃに汚されていくようでたまらなかった。

 それに――父のやり方も、最近はいよいよ度を越してきている気がする。今日の海子の怒り方も、どこかおかしい。いつもと違う。こういうときは、必ず何か裏があるはずだ。いったいどこで何が狂ったのか。考えても答えは出ず、私はただ、訳の分からない不安に沈んでいった。

 父と海子のセックスの一挙手一投足には、もうとっくに慣れてしま...

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