第314章 IFストーリー

 その後の数日も、海子からの電話はいつも通りかかってきた。けれど、受話器から伝わってくる海子の声には、どこか微かな違和感が混じっていた。

 それがいったい何に由来するものなのか、言葉にしようとしても、どうしても掴みきれない。ただ、パソコン越しに話しているときの、あの甘ったるい空気が、以前ほど感じられなくなっている……そんな気がしてならなかった。海子の口数も、話題も、前より少なくなったように思う。

 電話を切るたびに、私はひとりで考え込む。あの妙な感じは、いったいどこから来ているんだ? 確かに何かが違うとわかっているのに、うまく言葉にできない。最後には首を振って、自分に言い聞かせるしかなか...

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