第52章

清香は柔らかいカシミヤのショールに包まり、大きなソファに身を縮めていた。目元は赤く腫れ、涙が切れた糸の珠のようにぽろぽろとこぼれ落ちる。体はまだ小刻みに震えており、過度の恐怖に怯えるか弱い姿そのものだった。

手にはスマートフォンが固く握りしめられている。画面には、知意が受け取ったものと全く同じ、おぞましい画像の数々が映し出されていた。

「蓮……怖いよ……」

泣きじゃくる声は途切れ途切れで、痛ましいほどだ。

「誰が……どうして私にこんなことするの? 私が何か悪いことした……?」

彼女は膝に顔を埋めた。

「私……誰かの邪魔になったのかな? それとも、誰かに妬まれて……ううっ……」

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