第71章

会議が終わり、人々が少しずつ散っていく。

知意が手元の資料を片付けていると、立ち去ろうとした清隆を蓮が呼び止めるのが視界の隅に入った。

留まるつもりはなかったが、耳に飛び込んできた言葉に、思わず足が止まった。

「清隆」

蓮の声は相変わらず冷ややかだった。「さっきの徹夜の猫には、近づかないことだ」

清隆は眉をひそめた。「どういう意味だ?」

蓮の視線が、少し離れた場所にいる知意をかすめる。「複数の男を侍らせているような女だ。ろくなもんじゃない」

空気が一瞬、凍りついた。

知意はゆっくりと振り返り、軽蔑に満ちたその瞳を真っ直ぐに見返した。

彼女は眉を寄せ、数秒間静かに彼を見つめた...

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