第80章

レストランを出た後、知意はまっすぐ家には帰らなかった。

あてもなく歩き続け、ふと我に返ると、大型ショッピングモールの入り口に立っていた。

食事中、目をキラキラさせていた光の顔が脳裏をよぎる。自分におかずを取り分けてくれた時の、あの不器用で真剣な姿。

次に会えるかどうかは分からない。それでも、あの子に何か買ってあげたかった。

踵を返し、モールの中へと足を踏み入れる。そのまま子供用品のフロアへと向かった。

一方その頃、清香も冴子に付き添って同じモールを訪れていた。

今日の冴子はすこぶる機嫌が良く、清香の手を引いて子供服売り場へ直行した。

最近の光は成長が早く、服がすぐにサイズアウト...

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