第40章

その声はとても静かだったが、有無を言わせぬ警告を含んでおり、まるで冷たい蛇が沢井美香の首に巻きついたかのようだった。

沢井美香は身震いし、もう反論の言葉を一つも口にできなかった。

浅沢瑶は身を起こし、彼女をもう一度見るのも億劫な様子で、傍らに控えていた中村に振り返って指示を出した。

「沢井さんをお送りして。請求書は盛岡社長の個人口座に回すように」

そう言い残すと、彼女はそのまま診察室を出ていった。

宇佐美萌は彼女の後に続き、まるで何度も練習したかのように手慣れたその背中を見つめながら、心の底でますます冷たいものを感じていた。

彼女は小走りで浅沢瑶と肩を並べ、ついにこらえきれずに口...

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