第48章

浅沢瑶はふっと息をついたが、同時に名状しがたい複雑な思いが胸に込み上げてきた。

彼が帰ってきたら、離婚のことをきっちり話し合おうと思っていたのに。

だがこの様子では、またどこかで遊び歩いているのだろう。

彼女は黙って主寝室へ戻り、パジャマに着替えたが、すぐには眠りにつけなかった。

ベッドの端に腰を下ろし、窓の外の漆黒の夜を見つめながら、どうすれば盛岡晃にすっぱりと手を引かせることができるのかと思案を巡らせる。

どれくらい経っただろうか。ふいに、階下から騒々しい物音が聞こえてきた。

浅沢瑶の胸がびくりと跳ねる。盛岡晃が帰ってきたのだ。

重たい足音が近づいてくる。強烈な酒の匂いを漂...

ログインして続きを読む