第149章

「あなたねっ!」

福山晴子は態度を硬化させ、顔を真っ赤にして喚き散らした。

「何様のつもり? 調子に乗らないでよ。響さんが連れ戻したからって、認めたわけじゃないんだから。あの人は昔と変わってないわ。あんたのことなんて、これっぽっちも眼中にないのよ!」

かつての月見華なら、このような仕打ちを受けても、ただ黙って涙を流すことしかできなかっただろう。

だが、今の彼女は違う。

「話は終わった?」

月見華は相手にするのも煩わしいといった様子で、ドアを閉めようとする。

「ふん、今に見てなさいよ!」

福山晴子は悔しげに地団駄を踏むと、踵を返して去っていった。

月見華は扉を閉ざすと、その背...

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