第162章

天ノ川夢乃は娘をきつく抱きしめ、涙が堰を切ったように溢れ出した。胸が張り裂けそうだ。

心ちゃんが小さな手を伸ばし、まるで大人のように慰める。

「ママ、泣かないで。心ちゃん怖くないよ。心ちゃんはママの宝物だもん、あいつのじゃない!」

天ノ川夢乃の胸の奥が熱くなり、同時に締め付けられるような切なさが込み上げた。

彼女は心ちゃんをさらに強く抱きしめ、声を詰まらせる。

「そうよ、心ちゃんはママだけの宝物! 誰にも渡さない!」

彼女は深く息を吸い込み、瞳に闘志の炎を再点火させると、傍らに立つ空見涼弦を睨みつけた。

「天に誓ってもいいわ。あなたとは寝てないし、心ちゃんはあなたの娘じゃない。...

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