第243章 全部移す

ATMの画面に表示された数字を見つめながら。

小林美穂の瞳は激しく見開かれていた。まるでSF映画の世界にでも迷い込んだかのような、現実離れした感覚に襲われる。

高橋祐介のような婿養子が、どうしてこんな大金を持っているというのか。

「あたしの見間違い? それとも高橋祐介がおかしいの? どうやったらこんな大金を手に入れられるわけ?」

美穂の両手は小刻みに震えていた。なにしろ、ゆうに150億を超える金額なのだ!

これほどの額面を、彼女は今まで見たことすらなかった。

高橋祐介は一体どこからこんな金を持ってきたのか。

まさか、世界一の富豪でも騙したとでもいうのだろうか。

今すぐ高橋祐介...

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