第276章 小林美穂が病気になった

夜中から小林美穂の体調は急変し、高熱にうなされて意識が混濁状態に陥っていた。

彼女はもう丸2日近く、何も口にしていない。

朝になり、同室の囚人たちがトイレで歯磨きを始める頃には、美穂には目を開ける気力すら残っていなかった。

ほどなくして、誰かが房の朝食を受け取ってきた。

今日もまたサンドイッチだ。

広山潤子は食事を取る面々を見渡し、そこに小林美穂の姿がないことに気づいた。

そこで取り巻きの一人に顎でしゃくる。

「ちょっとトイレ見てきな。あのクズ、くたばってないか! 生きてるなら、引きずり出してきな!」

言われた女はすぐにトイレへ向かい、美穂がまだ息をしているのを確認すると、容...

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