第288章 ついに旅立つ

画面にはたくさんのメッセージが残されていた。

娘がずっと自分を捜してくれていたことを見て、小林美穂の心は安堵と喜びに満たされた。

だが、すぐに違和感を覚えた。なぜ藤原太郎からは一切連絡がないのか。

これほど長く行方不明になっていたというのに、夫として少しは心配しないのだろうか。

藤原太郎の薄情さを思い出し、小林美穂の胸に不満がこみ上げた。彼女は心の中で毒づいた。

「藤原太郎の恥知らずなクソジジイ、自分の妻が二日も行方不明だってのに、電話一本よこさないなんて! 帰ったら絶対にタダじゃおかないわよ!」

その時、警察官が口を開いた。

「スマホばかり見ていないで、すぐに義理の息子に連絡...

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