第297章 高橋祐介の過去

藤原未咲は微笑みながらこくりと頷いた。

「こんにちは!私もお会いできて嬉しいです!」

西山芳野はにこやかに手を握り返すと、ちらりと高橋祐介へ視線を向けて口を開いた。

「本当に羨ましいです。高橋祐介お兄ちゃんみたいな素敵な旦那様と巡り会えるなんて!」

その言葉を聞いて、高橋祐介は少し気恥ずかしさを覚えた。

てっきり西山芳野は、藤原未咲の品のある美しさや優秀さを褒めるものだとばかり思っていた。まさか、自分と結婚したことを羨ましがるとは予想外だった。

さすがは妹分だ。自分がどれほど貧しいかを知っていても、それでもすごい人だと思ってくれているらしい。

藤原未咲も思わずくすりと笑みをこぼ...

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