第298章 レストランへ向かう

そこまで話すと、高橋祐介はふと感嘆の息を漏らした。「以前、ある映画を観たんですよ。その中に、歌のうまい子供の目をわざと潰して、物乞いをさせるという連中が出てくるシーンがありましてね」

「映画の中の話とはいえ、現実でも起きていることですからね」

藤原未咲は怒りで全身を震わせていた。「悪魔は私たちのすぐそばにいたのね。こんなことなら、入国警備官になるべくもっと頑張ればよかったわ。そうすれば、こんな悪党どもを処罰できたのに」

傍らにいた西山芳野はどうしようもないといった様子でため息をついた。「ああいう犯罪の裏には、莫大な利益が隠されているのよ。死の危険を冒してでも手を染める人間はたくさんいる...

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