第315章

彼はさらに得意げに口を開いた。

「これが生活の知恵ってやつさ!」

遊田敬二は陰鬱な顔つきで、高橋祐介に手を突き出した。

「つべこべ言わずに、領収書を渡せ!」

「なんで俺がお前に渡さなきゃならないんだ?」

高橋祐介は問い詰めるような視線を遊田敬二に向けた。

「俺が持っていてもどうせ使い道はないが、まさかお前なら使い道があるとでも言うのか?」

「会社に戻って経費で落とす気じゃないだろうな?」

高橋祐介から立て続けに問い詰められ、遊田敬二の目にはわずかな焦りの色が浮かんだ。

彼は慌てて声を荒らげた。

「ここでごちゃごちゃ抜かすな、俺だってお前と同じ考えだよ!」

それを聞くと、...

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