第317章 祈り

有馬友幸が義母からうまく金を巻き上げてくれたらいいのだが!

しかし、その件に関して遊田敬二は過度な期待を抱くわけにはいかなかった。

それでも彼は、有馬友幸が自分の抱える借金の穴を一度に埋めてくれないものかと、心の中で密かに祈らずにはいられなかったのだ。

一方、遊田敬二が目に見えて落ち込んでいるのを見た高橋祐介は、これ以上彼を相手にする気をなくしていた。何しろ今回の食事代は馬鹿にならない額だ。きっと遊田敬二がしばらく立ち直れないほど意気消沈するには十分すぎる出費だろう。

ふと、高橋祐介は孤児院に戻った際に目にした光景を思い出し、自ら小林院長に話を振った。

「小林院長、今の孤児院の状況...

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