第329章 知らせが来た

西山芳野は声を詰まらせた。

「祐介お兄ちゃん、昨日孤児院にたくさん寄付してくれたじゃない。帰ってきた時、小林院長もこれで孤児院を綺麗にできるって喜んでたのに、まさかこんな……」

言い終わらないうちに、彼女は声を上げて泣き崩れた。

高橋祐介には、西山芳野と小林院長の気持ちが痛いほどわかった。二人は孤児院の子供たちを、自分の本当の子供のように大切に育ててきたのだ。

それが一気に10人もいなくなってしまったのだから、その悲しみは計り知れない。

高橋祐介が何か慰めの言葉をかけようとしたその時、再びスマートフォンが震えた。

電話に出ると、佐藤立夫の恭しい声が耳に届く。

「高橋さん、情報が...

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