第333章 行動の準備

「第一狙撃手、スタンバイ!」

狙撃手からの報告を耳にするや否や、上田明は第一狙撃手へ果断に命じた。

「撃て!」

上空左側にホバリングするヘリの中で、狙撃手は躊躇なく引き金を引いた。

銃声が轟き、放たれた銃弾は森峰義昭の姉の頭部へと真っ直ぐに吸い込まれていく。

運転席で為す術もなく呆然としていた彼女は、次の瞬間、あっけなく絶命した。

さっきまで言葉を発していた人間の頭に、突如として風穴が開くなど、誰も想像すらしていなかった。

森峰義昭の両親から悲鳴が上がる。

カウントダウンが終わった途端、相手が本当に発砲してくるなどと思いもよらなかったのだ。

目に入れても痛くないほど溺愛して...

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