第52話

ボニー

パックハウスへの帰り道は、永遠に続くかのように思えた。道中ずっと、心臓が激しく胸を打ち、手のひらが汗ばむ。あそこに着いたら何を言い、何をすればいいのか見当もつかない。ただ、行かなければならない、ということだけはわかっていた。街に留まりたくはない。パックハウスにいて、できるだけ私のメイトのそばにいたい。ええ、私たちは自分たちのことについて話し合ったけれど、実を言うと、私はまだそれと格闘していた。でも、ようやく頭と心が一つになったみたい。嬉しいと同時に、ものすごく怖い。

「あいつ、リンクを閉じてる。でも自分のフロアにはいるから、そこまで連れて行ってあげるよ」内心、パニックになり始め、...

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